20世紀初め、ロシアはいまにも爆発しそうなエネルギーにあふれていました。帝政への不満と不穏な世情、高まる革命の機運。若い芸術家たちは古い芸術を否定し、自分たちの時代の新しい芸術を生みだそうとします。西ヨーロッパのマティスやピカソなど、最先端の絵画を学ぶ一方で、ロシアに根ざした民衆芸術の素朴な力強さも取り入れます。かれらがめざした芸術革命から生まれたのが、マレーヴィチを代表とする抽象絵画でした。1917年、社会主義革命が起こると、若い芸術家たちは革命の時代を駆け抜けていきます。絵画ばかりでなく、デザインや演劇、建築と広い分野で活動したかれらは、後に「ロシア・アヴァンギャルド」と呼ばれました。
この展覧会は、革命をはさむ約30年間の絵画動向を、モスクワ市近代美術館が所蔵するマレーヴィチ、D・ブルリューク、ラリオーノフ、エクステルらの作品でたどります。また、日本でも人気の高いグルジアの画家ピロスマニがまとまって見られる貴重な機会ともなります。
会期
2009.2.7 [土] - 3.22 [日]
休館日
月曜日
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般900円(720円)、大高生720円(580円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館
後援
ロシア連邦大使館、ロシア国際文化科学協力センター
協力
日本航空、JR東日本大宮支社
企画協力
アートインプレッション